1年以上ブログを放置しておりました。。
ふと思い立ったので、ノリで拙作のアルバム「あきびより」について、書き留めてみようと思います。
※ 音楽的な観点でのライナーノーツというより、イメージだったり当時の状況だったり、感覚的な内容なので、あんまり中身はないです。
【目次】
・概要
・ジャケットについて
・1.新涼の朝
・2楽しい秋!
・3.実りの季節
・4.秋を探しに
・5.花野風
・6.夕暮れの香り
・7.あきびより
・ミキシング、クロスフェードについて
アルバム情報
Boothにて、ダウンロード版、CD版ともに頒布しております!
もしご興味があればぜひ!
概要
このアルバムは2019年 秋のM3に向けて制作・頒布した作品です。
テーマはタイトルの通り、「秋」。過去作で「春」と「夏」は作ったので、順当に「秋」作ろっかな~くらいの事を予てより考えていました。
今まで作ったアルバムと共通ですが、アルバムを通して1日が経過するような時間軸を意識しています。(朝~夕方、夜→1曲目に戻って次の日みたいな)
また、前半と後半でなんとなくテーマを分けていて「季節を楽しむ、満喫するイメージ」と「季節を感じるイメージ」にしています。ちなみに特に理由はありません。(?)
ジャケットについて
今作で始めてジャケットを依頼し、作家のこはるさんにお願いすることが出来ました。
※過去作はたまたま撮っていたよくわからん空の写真を必死に加工したり、家の庭の写真を必死に加工してみたりしていました。
こはるさんとは、2018年に「みんなの!かわいいコンピ2」というコンピレーションアルバムでこはるさんのイラストに曲をつけるという体験をさせていただいたのですが、その際のイラストの作風とか空気感がドンピシャで好みで、ジャケットを依頼したところ快くご快諾いただきました。さ、ここで上の方にスクロールしていただいて、BOOTHとかSoundCloudの埋め込みでサムネイルが見えますでしょ?そう可愛いんですよ~もう~~~~(語彙力)
正直、依頼した際は企画書の他に冒頭の2曲しか出来ておらず、今となっては若干後悔するほど雑な依頼をしてしまったのですが、私の思い描く以上の「秋らしい」イラストに仕上げていただきました。
1.新涼の朝
名前のとおり、朝の曲です。「新涼」は秋の季語らしいです。
アルバム全編通して、ピアノはVI Labs「Ravenscroft 275」を使用しています。このピアノのきれいな感じを出したくて、ピアノ始まりで徐々に明るくなっていくアレンジにしてみたら「あ、コレ朝っぽいな~」となり1曲目に採用しました。(雑)
2.楽しい秋!
この曲は過去作の再アレンジです。
過去にも秋をテーマにした曲は何曲か書いていて、その中から個人的に気に入っているメロディのものをアレンジすることにしました。イントロとアウトロで使ってるテーマがお気に入りです。
↓ 原曲(楽しい秋:2014年)
とはいえ、元の曲はテンポも早く、音もちょっと強めで、田舎のガキンチョが山の中を駆けずり回ってる、みたいなイメージで作った曲なので、もうちょっと和やかなイメージで作り変えてみました。せいぜい親子で山遊びしている程度です。
自分の出身・在住地は割と自然が多く、例えば幼少期の、ポケットにどんぐりを詰めてそのまま洗濯機にかけて親に怒られる、みたいな原体験が曲のイメージの根底にあるような気がします。
↓ 作っている様子。この男、ウキウキである。
3.実りの季節
楽しい秋!が若干アップテンポだったので多少落ち着いたテイストで似た感じの曲にしたいな、ということで、より題材を掘り下げ(?)てみた曲です。
木琴、ピアニカ、リコーダで小学校の学芸会みたいな感じを目指してみました(といいつつ、Aメロで鬼の木琴連打をしてしまいましたが)。
ピアニカはせかうささんのヤマハピアニカ、リコーダはREGATONEさんのS Legato Recorder、木琴はKontaktのレガシーサンプルの中から。せかうささんのヤマハピアニカは元気な吹きごこちが手軽に出せるのでホント重宝しました。
4.秋を探しに
「楽しい秋!」「実りの季節」から続いた楽しいテイストの曲です。一応この曲までがA面、以降3曲がB面みたいな感じです。
秋の里山って本当に心地が良いんですよね。割と低い目線から感じたイメージで作ってみました。実はアルバムの表題曲にしようか、割と最後まで悩んだ曲でもあります。
個人的には1サビ後のピアノソロ(風に打ち込んだんですが)がお気に入りです。結構それっぽく頑張りました。
↓ 作っている様子。楽しそう。
5.花野風
4曲目までの楽しげな雰囲気からうって変わって、この曲からB面です。ちょっと目線が上がります。
「花野風」コレも秋の季語らしいです。
以前、旅行先の奈良の明日香村でサイクリングをした際に、きれいなコスモス畑がありまして。秋晴れの元、風にそよぐ光景がとても印象的で、その情景をイメージしてます。
↑ 人家が写りこんでるのでトリミングしてますが、本当に綺麗だったんですよ。
曲的には、過去の拙作から続くイメージが有りまして、「ひまわりの丘(1st. 夏色日記)」という曲のアンサーというか、続きのような曲のつもりです。意図的に一部モチーフを似せたり借用しています。アルバム通してピアノが多い本作ですが、多分この曲が一番ピアノが目立っている気がします。
個人的には、Bメロが我ながら綺麗に作れて大満足しています。
↓ 作っている様子。締切に追われている模様。
6.夕暮れの薫り
割と静かな曲です。ピアノと、EMBERTONEのFISCHER VIOLA、やわらかめシンセ。
FISCHER VIOLAは初期設定だと発音まで謎のラグがあるんですが、うまくいじるとなかなか気持ちよく歌ってくれます。モジュレーションで綺麗にビブラートしてくれるのと、ピッチベンドのフィーリングが割と自然で、手弾きで打ち込むのがとても楽しいです。
意外とこういうリズム隊の影が薄い曲を作って無いですね。個人的にはこう言う曲をもっと作りたいところです。
↓ 作っている様子。割と難産だった思い出。
7.あきびより
いちおうアルバムのタイトルチューンですが、割と物悲しい雰囲気の曲です。秋のパブリックイメージってこんな感じかなぁ、というイメージです。
主旋律のSAXはZero-GのSax Supremeという音源なのですが、こいつがなかなかいい感じに枯れた雰囲気を出すので採用しました。最初はSampletank2の「Smooth singin Soprano」という愛用の音色だったんですが、明るくなりすぎて。そんなシンギンする曲でもないし。
ただこのSax Supremeは発音タイミングとベロシティに独特の癖があって、打ち込みが地味に大変でした。個人的には、Aメロ辺りが若干タイミングがよれていて、もうちょっとうまく出来なかったかなぁ~とは思います。まぁ、味ということで。
↓ 作っている様子。
ミキシング、クロスフェードについて
過去作から引き続き、友人の4℃くんに依頼しています。自分のミックスに自信がまったくないので。。。やっぱり人にお金を頂いて聴いていただくので。。
予めパラデータと各曲の注文だけ送ってラフミックスしてもらい、最後は実際に彼のスタジオにお邪魔して仕上げをしてもらいましたが、やっぱデカイスピーカーで聞くと気持ちいい良いですね。。私の自宅はそんなに大きな音は出せないし、モニタースピーカーも割と廉価なので、良い環境で聴くと改めて粗がよくわかります。
そんなかんじですが、とてもクリアに、きれいに音をまとめてもらえました。持つべきものは友人ですね。。
↓ 作業の様子(?)
あと個人的に印象に残ったのは、以下のクロスフェードデモ。コレも実は4℃くんが作ってくれました。
実は彼から「XFD作ってみてもいい?」と言われ二つ返事で頼んだんですが、てっきり音楽だけやってくれると思ってたんですよ。
まさかの完成された動画が送られてきました。
しかも素材の写真用に山に登ってきたとのこと。
圧倒的感謝。
かくして、超楽をさせていただいたのでした。。。
以上!
こんなかんじのアルバムでした(?)もしご感想等あればTwitterとかに寄せていただけると、泣いて喜びます。
もしご興味がわきましたら視聴いただければ幸いでございます。。!
PS.
もう今年(2021年)で2年前の作品になってしまうんですね、、早いものです。
今まで3枚アルバムを作りましたが、なぜか2年おきに出してますね。何故か。
0コメント