「ゆきのまちから」ライナーノーツ的な。

ふと思い立ったので、拙作のアルバム「ゆきのまちから」について書き留めてみようと思います。

※ 音楽的な観点でのライナーノーツというより、イメージだったり当時の状況だったり、感覚的な内容なので、あんまり中身はないです。

【目次】

  • アルバムの概要
  • ジャケットについて

  • 1. ダイヤモンドダスト

  • 2. 初雪の朝

  • 3. Winter has come!

  • 4. 冬日和

  • 5. Snow Skip!

  • 6. 聖夜に想う

  • 7. 月冴ゆる

  • 8. 風花の空

  • 9. ゆきのまちから。

  • ミックス・マスタリングについて

アルバム情報

BOOTHにてCD版、ダウンロード版を頒布中です!

また、各種音楽配信サービスでの配信も開始されました!

概要

このアルバムは2022年春に開催されたM3で頒布された作品です。

テーマは過去三作品に続き季節をテーマに「冬」のアルバムとなりました。

今作で、「四季シリーズ」は一応の完結を見ることとなりました。

なんと一作目の「夏色日記。」から7年半が経過しています…(かかりすぎ)

ちょっぴり感慨深い気持ちです。

日本の四季が増えたら続きを作ることとなるでしょう…(?)


思い返すこと2019年の秋。この頃には「次は冬だな~」なんて考え始めていたのですが、直後訪れたコロナ禍によって色々狂うこととなります。

といっても、私の身に何かが起きたわけではなく、

コロナ禍でM3出せないな~ → 締切が決まらんな~ → まだいいか~

の、怠惰スパイラルに身を任せた結果、当初予定していた2021年秋に間に合わず、2022春と相成りました。

画像:収録楽曲リスト(と、その制作開始年月日)

一番古い曲は2年前にはもう出来てました。時間かかりすぎやろ。。

ジャケットについて

本作も前作「あきびより」に続き、作家のこはるさん(@93haruuu)に依頼して、ほんっっっっとうに素晴らしく可愛らしいイラストを描いていただけました。(尊い)


上述の通り、アルバムをM3 2022春で出す!と決めたのが2021年の年末。

そこから大慌てで2022年の元旦に企画書をお送りして依頼をするという大変迷惑極まりないムーブをしてしまったのですが、有難いことに快く引き受けていただけました。

今回は依頼時点である程度楽曲ができていた(が、アルバム・楽曲ともにタイトルほぼ未定)のでそれをお渡しして描いていただきました。

さ、ここで上の方にスクロールしていただきまして、じっくりジャケットイラストを御覧ください。


素晴らしいでしょう…? 

そう、かわいいんです。


実は、ジャケットを始めて見たときに思いついたのが、タイトルにもなった「ゆきのまちから」です。それまでタイトルがまったく全然浮かばず。

こはるさんの描かれるイラストは可愛いだけでなく、いろいろな意味で奥行きが感じられると思っていて、それまで断片的に作っていた曲を一つの世界での物語にまとめ上げてくれたような気がしています。そういう意味で、明確なストーリーがあるわけではないですが、ゆきのまちから様々な冬の情景をお届けする、というカタチにイラストの力でなった、と思っています。それだけこのジャケットイラストは素晴らしいです。


あと、ジャケット裏面は現状M3、BOOTHでCD、DL版をお求めになられた方だけのお楽しみにさせていただいています。ぜひお求めになられた際は裏側を見てニヤニヤしてほしいです。すごいから。

1. ダイヤモンドダスト

一番最初に作り始めた&出来上がった曲です。

一番最初に「冬」を思い浮かべたときに思い起こされたのが、白くてキラキラしていて、空気が澄んでいて…というイメージでした。

そこから、なんとなく作り始めたら筆が乗って爆速でできました(雑)

音楽的には、左右に別のアコースティック・ギター音源を配置して、お互いが絡まるような構成にしていまして、個人的にお気に入りポイントです。

2. 初雪の朝

ピアノ曲です。意外にも、自身の作品(アルバム、SoundCloudで公開している曲含めて)では初めてのピアノ曲です。

しんしんと雪が降っている様子や、朝起きたら外が真っ白、のような情景をイメージしています。

元になったピアノスケッチがあるのですが、それを聴きながらDAWに打ち込む作業(BPMをめちゃめちゃ下げて手弾き→全音手動クオンタイズ)が鬼のように大変だった記憶があります。

ピアノが上手に弾ける人、本当に羨ましいです。。

3. Winter has come!

1,2曲目からうって変わりまして楽しげな曲です。

シンプルに、楽しい曲を!つくるぞ!俺は!

という熱い決意のもと(?)作りました。

私は曲を作るときに、

①ピアノとかでメモ的な即興をしまくる
②いくつかの試作から良さげなところをチョイスする

という手順を踏むケースが有りまして、この曲はまさにこのパターンで作りました。

イントロ~間奏などのリズミカルなパートと、サビの部分はもともと別の曲です。

マリアージュというやつですな。

ピアノ、エレピ、オルガンと鍵盤楽器が大変活躍しているので、こちらも打ち込みがとても大変しんどく楽しかったです。

個人的にはリズム隊、特にベースがいい感じに唸ってくれてお気に入りです。

あと、2番サビ前のエレピの駆け上がり、気持ちいい感じですね~。

あと(?)、アウトロの一番最後の締め方が我ながら完璧だと思っています。


作っている様子。

4. 冬日和

前作「あきびより」に引き続き、リコーダーや鍵盤ハーモニカ等を主軸に置いた曲が作りたくて作った曲です。

タイトルが「冬日和」なので、ちょっとだけ前作からの関連を匂わせつつ(全く関係性はないですが…)

穏やかな日差しのもと、楽しく遊ぶ情景や雰囲気をイメージしています。

私の生まれ育った地は、雪は降りますがそこまで積もることはないので、幼少期は雪がふるのはとても嬉しいことでした。今は全然嬉しくないですが。

この季節でしか出来ない遊びや体験を思いっきりしたい、そんな曲です。


作っている様子。 リコーダーをいい感じにしていますねー。

5. Snow Skip!

この曲が一番最後に作り始めた曲です。

もっとポップな曲がほしいな…というところから作り始めました。

が、あまりにも筆が進まないので、YouTubeで生配信して強制的にブーストをかける奥の手を使用し、なんとか冒頭をひねり出したりしています。

主旋律をトランペットで演奏していますが、これも意外と?初めての試みでした。

割とそれっぽくなって個人的には満足している曲です。

意外にも、トランペットと鍵盤ハーモニカの相性がよく、終盤でハモらせているのですが気づいた方いらっしゃるでしょうか…。

6. 聖夜に想う

冬と言ったら、クリスマスを扱わないわけにはいかんじゃろ…

といった曲です。

聴く人それぞれにご自身の思い出とかがあることでしょう。なので、必ずしも明るい部分だけではなくちょっぴり大人な、マイナーなニュアンスも混ぜつつ、いろんなクリスマスになればと試行錯誤しています。

ちょっとだけ陰惨な雰囲気が欲しくて、前作「あきびより」のタイトル曲「あきびより」のフレーズを引用してみました。

とは言え、基本的にはクリスマスは素敵なイベントですので、最後は明るく終わらせています。


作っている様子。

ちなみに作っている時期はとっくにクリスマスは終わっています。

7. 月冴ゆる

やっぱりメジャーな曲調だけではつまらない!という感じで、少しダークな曲です。

ここまでの曲は冬の「いいところ」だけを切り取って見た感じなので、冬本来の「寒い!!暗い!!」をオブラートでグルグル巻きにして表現を試みました。

音楽的には、この曲で初めてNI社のBATTERY 4を使用しています。

まさかイージーリスニングで使うとは思わんかった。あとシンセベースむずすぎ。なにこれ?

個人的には、一作目「夏色日記。」のtr.3「夕立と陽炎」とちょっとだけ印象を合わせたいな…というところから、好きなシンセパット音色を久々に使ってみよう!と意気込んだ曲でございます。


作りかけの様子。ちょっとだけ完成版とは違いますね。

8. 風花の空

二番目に作り始めた曲です。

しっとりとしたストリングスを、どこか懐かしい雰囲気のあるメロディで鳴らしたかった曲です。

最後の1分間くらいがお気に入りです。

なんとなく空が高くて、凧揚げにはもってこい!みたいな日、あるじゃないですか。そんな感じをイメージしています。

9. ゆきのまちから。

最後の曲ですね~この曲が一番難産でした…。

やっぱり最後は楽しげでポップで印象に残る曲にしたかったのですが、どんどん楽器数が膨れ上がっていき、、、

イメージも途中迷走し「Winterスポーツの曲?かな?」と考えて作ってさっぱり納得できずデータ消して…を繰り返し、なんとかまとまりました。

打ち込みからミックスまでずっと迷子でしたが、なんとか納得できるカタチに仕上がったのではないかと思っているところです。

1サビ終わりで3.Winter has come! のメロディを引用してみたり、2Aメロのピアノソロ風のパートでは「夏色日記。」tr5.「お天道様と入道雲」をちょっとだけ匂わせたりしてみました。最後だからね。


作っているところ。 難産さが伺えます。

ミックス・マスタリングについて

前作までは全て友人の4℃君へ依頼し、素晴らしいクオリティにしてもらっていたんですが、上述の通りバタバタのスケジュールでそんな余裕がなく、今回は全部自分で行っています。

いやぁ、むずすぎです。

最低限聞けるものにはなったかな…?といったところです。

一応、マスタリング時は4℃君宅のオーディオシステムで最終チェックをさせてもらい、特に低音部がシッチャカメッチャカだったのをアドバイスを貰いながら直したりしてます。

なかなかおうちのヘッドホンや小さなスピーカではわからないものですね…。

難しいけど奥深いと感じたところです。

以上!

こんなかんじのアルバムでした(?)

対して中身もないですが(汗)お読みいただきありがとうございます。

もし、ご興味がわきましたら視聴いただければ幸いでございます…!

また、ご感想等あればTwitterとかに寄せていただけると、泣いて喜びます!

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