「No Plan.」ライナーノーツ的な。

ふと思い立ったので、拙作のアルバム「No Plan.」について書き留めてみようと思います。

※ 音楽的な観点でのライナーノーツというより、感覚的な内容なので、あんまり中身はないです。

【目次】

  • アルバムの概要
  • 1. No plan
  • 2. Time line
  • 3. Going the coastline
  • 4. Sunny Day, Lunch Box.
  • 5. Caffe Latte
  • 6. Thoughts at Twilight
  • 7. My time, Your time.
  • ジャケットについて

アルバム情報

BOOTHにてCD版、ダウンロード版を頒布中です!

また、各種音楽配信サービスでの配信も開始されました!

概要

本アルバムは2022年10月に開催された M3 2022 秋 にて頒布された、イージー・リスニング?フュージョン?のインストゥルメンタルなアルバムです。


前作「ゆきのまちから」で、四季をテーマに作ったアルバム4作品が完結しましたので、しばらくはアルバム形式での制作はないかなぁ~なんて、思っていたのですが…。

M3 2022 秋が、記念すべき第50回目ということで、「結構なサークル数が応募するだろうし、(多分落ちるから)応募しておくか~」と、雑に応募したところ受かってしまいました。

…流石にそのような回に旧譜だけはちょっと忍びないな……

……でもあと3ヶ月くらいしかないな……

………ヤバいじゃん………

※ 過去アルバムはいづれも制作に1年~2年かけています。

ということで、文字通り死力を尽くして制作に臨みました。マジできつかった。

このときはまだ、本当にノープランでした。

後述の通り、1曲目「No plan」を作るあたりで、

マジで無策 = 今までのアルバムと異なり、自由に楽しく作る!(というこじつけ) = No Plan

という半ば言い訳じみた考えに行き着いたことで、テーマが決まった(と言っていいのか…?)、という感じです。


1. No plan

1曲目、一応タイトルチューン?です。(制作順でいうと3曲目)

上述のとおり、No plan というテーマがこのとき決まってきていたので、あんまり色のない、ふんわりぼんやりした曲を作ろうとしました。

前作「ゆきのまちから」あたりから、NI社のBATTERY(サンプラー)をちゃんと使い始めたので、リズム隊を凝ってみたり(個人比)、リバースとディレイを多用してフワッフワ感というか、変な感じ?を出してみたり(個人比)、個人的には割と新機軸な曲になりました。

ピアノにXLN AudioのRC-20 Retro Colorを挿して、ちょっぴりチルっぽさを出せないかなぁ~なんてやったりしましたがよくわからん感じになりました(?)

制作中の様子。 なんか眠そう。

2. Time line

この曲が一番最初に制作を始めたものになります。まだM3当落判明前でした。

曲の元となるフレーズの試作自体は、実は2020年頃には既にあって、下手なピアノの指の練習用みたいな感じで弾いていました。割と気に入っていたので、どこかでちゃんと曲にしたいなーと、作り始めた途端にM3に受かった感じです。

この曲の作風は、かつてRush Workという曲で4つ打ちのズンドコソングを作ったことがあるのですが、多分それ以来です。

ありがたいことに自身の曲の中では最も再生数が多く、やはり世界はズンドコソングを求めているご様子。

個人的にも似た曲調はまたやってみたいな~という考えが合ったので、今回再挑戦してみました。

タイトルの「Time line」について、SNS等のやり取りの流れだったり、時流の流れだったり、無機質な都会を行き交う人や車の流れだったり、、そういったイメージから着想を得ています。

個人的には2:53付近でピタッと止まる辺り(?)がツボです。


制作中の様子。他の曲もですが、ドラムのキメでピシッと止まるやつ(って音楽的にはなんていうのでしょう…?)をあちこちに仕込むのが楽しかったです。

3. Going the coastline

「海岸線を行く」タイトル通り、テンションアゲアゲで海辺をドライブでウェ~ィwwwみたいな曲です。めっちゃT-Squareを意識しています。大好きなんだもの、仕方ないですね!

この曲は珍しく、サビのメロディから思いついたので頭サビです。結局思いついた順に作ってる点は他と変わりありません。

毎度おなじみの、ぎりぎりダサくない(と思っている)ソプラノサックスの音色を大フューチャーしております。この音使いたくてこういう曲書いているまであります。

ちなみにこの曲は個人比でも異様に短時間でできました(およそ3日)。なんかやばい脳内物質がドバドバだった。気がする。

ちなみにサビ前(Bメロ終わり)のピアノのコード進行がお気に入りポイントです。

4. Sunny Day, Lunch Box.

アルバム恒例?の、リコーダーと鍵盤ハーモニカで楽しくズンチャカ♪枠(?)の曲です。

その名の通り、晴れた日曜日に、公園や野原で親子でお弁当を広げて…みたいな、光景をイメージしています。

こういう曲が作ってて一番楽しいかもしれない……

何も考えずに作れるので……

定期的にウッドベースとピアノとリコーダーと鍵盤ハーモニカの曲を作らないと行けない病気です。

2番Aメロの鍵盤ハーモニカのソロパートが個人的にお気に入り。

5. Caffe Latte

ちょっと癒し系枠?前半は静かなカフェとかで流れてそうな感じを意識して、ピアノとアコギとウッドベースだけで歌わせてみました。

全体的にしっとり聴かせつつ、最後あたりでストリングスを入れてちょっと感情的な感じを出せればとやってみたのですが…なかなか難しいんですよね…。個人的にはもうちょっとテンポ遅めでも良かったかなぁ?とも思いますが、これ以上遅くしちゃうとちょっと重たく聴こえちゃうので妥協しました。難しい。


ちなみに私はスタバではスターバックスラテくらいしか頼みません。(?)

コミュ障にはハードルが高い。(?)

6. Thoughts at Twilight

アルバム恒例?バラード曲です。

「黄昏に想う」タイトルの通り、なんか物憂げでしんみりした感じを作ってみました。

ピアノと、フェイザーの掛かったエレピと、ふんわりしたシンセパッド。

我ながらとても好きな曲になりました。こういう曲はなんぼあっても良いもんですね!

ちなみに作るのはなかなかにしんどいですが。

ピアノで語る感じの曲は、ピアニストの故・和泉宏隆氏が大好きなこともあり、なかなか難しいですが定期的に作りたくなります。ちなみに、氏のアルバム群「Complete solo Piano Works」は絶品なので、是非①から聴いてほしい作品です。(2022年12月現在④まで出ています)


制作中の様子。真夏の真っ昼間に作る曲調ではないことだけは確かです。

7. My time, Your time.

アルバム締めの一曲は、ビオラを主旋律にした爽やか(?)な曲になりました。

タイトルがなんか意味深にも取れますが、特に意味は無いです。

自分も他人も、それぞれの時間が流れていて、それぞれが偶然に交わったり離れたり、そういうことを繰り返して生きて行くんだなぁ……みたいなイメージで曲を作っていました。

サビのメロディが計4回も出てきますが(頭サビ、1サビ、2サビ、大サビ)、頭サビ、1サビまではメジャー調で明るく、続く2番Aメロからはちょっとマイナー調も混ぜて、いろんな情景や心象を意識しています。人生いろいろありますものね。(?)

個人的には大サビ付近とアウトロまでの流れが良く出来たと思っていてお気に入りポイントです。

聴く人それぞれで、様々な受け取り方をして欲しい、自分の経験や心情に置き換えて思い耽られる曲になっていれば、本望です。

ジャケットについて

今作のジャケットは久々に実写のものにしてみました。(期間がやばかったとも言う)

たまたま友人に写真が好きな人がおりまして、心苦しくも真夏の灼熱の真っ昼間に芝生のある公園へ連れ出し撮影していただきました。(撮影を快諾してくださったS.A.さん、本当にありがとうございました!)

No Plan というテーマが浮かんでから、真っ白なノート、みたいなのが良いかなぁ~なんて想像していたのですが、まさに思い描いたようなジャケットが出来て、めちゃめちゃ気に入っているところです。

※ちなみにこちらはM3当日の様子。↓

終わりに…

ライナーノーツを書くのはこれで3回目になりましたが、果たしてライナーノーツってこういう雑な感じで良いのでしょうか……?

普段あんまり難しいことを考えずに作曲している & 作ったそばから忘れていくので、中身が本当になくて…ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございます…!


今作は製作期間3ヶ月という今までと比べたら超突貫工事アルバムとなりましたが、そこそこ良いものを作ることが出来たと自負しています。

ジャケット撮影に協力していただいたS.A.さんと、毎作快くスタジオでの音源チェックに協力してくれる4℃くんに最大の感謝を、そしてM3に来てくださった皆様、Boothやサブスクから聴いていただいている皆様、心から感謝申し上げます。

ツイッター等で感想をいただくたびに、いつも救われる思いがします。普通に生きていたらなかなかない体験を、趣味を通じてさせていただけることの喜びを噛み締めつつ、今回はこのへんで筆を置こうかと。久々にめっちゃ文章書いて指がつりそうです


それではまた次作のライナーノーツで。

ちなみに、次作は本当にノープランです。いや洒落でもなんでもなく。

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